モンキーRTお披露目
距離だけは結構走ってるてんこ盛りツーリング

2007年1月27日 土曜日


志(こころざし)を同じくするものを「同志」と呼ぶ。
そう言う意味では、S氏とオレは同志と呼べる。
そもそもS氏の厳しい教えに教化されている面もあるが、それでも根っこで持っている部分は同じ方向を向いているようだ、と感じることが多い。


こと、モンキーにしてもそうだ。
125cc、スイングアーム20cmロング、10インチ化、前後ディスクブレーキ、そうやって愉しむモンキーもあるが、我々の持つモンキーのイメージはソレではない。
そこそこのパワー、坂が上れないと困るし、市街地を車に迷惑かけない速度で走れる程度のパワー、そして30km/h制限を受けないで済む原付二種登録車、タイヤは8インチ、オレのモンキーは6cmロングでサスも換えてあるから若干S氏のルールに抵触する部分もあるが、まぁ、それでも見た目にはオリジナルモンキーとかけ離れてはいない。
そう言う意味で、モンキーを似たような方向性で愉しんでいたのが、昨日までのS氏とオレだった。

だが、昨年末免許取得直前だったオレは、二種登録してある改造しすぎじゃないまとまり感のあるセンスの良いボアアップモンキーを物色しながら、とても魅力的なバイクを見つけてしまった。
モンキーRT。
勢い、ヤフオクで落札してしまった。
モンキーRT。



S氏に相談すれば当然却下されよう。だから言わない。(w
落札後、友人Iの手を借り、自宅まで運び、カスタムするべくパーツと工具を速攻でそろえた。
すさまじき先行投資。



そして2007年が開け、メールで「1月半ばには免許が取れるので、1月中にはツーリングへ行きましょう『ボアアップモンキー』で」と話していた。
そう、ボアアップのモンキーには違いない。
無事にストレートで卒検に合格、1月12日、免許センターにて免許交付。RTの登録手続きを済ませ、自賠責やファミバイ特約の手続きもとり、晴れて90cc登録のモンキーRTに乗れるようになった。
中身はまだドノーマル、つまり50ccのままだが。



1月27日の土曜日にS氏とのツーリングを決めていたオレは、当日までRTを内緒にしておき、S氏にサプライズをプレゼントしようと考えていた。

当日、相変わらず行き先も決まらないままに集まるおバカさん二人。
土曜日の午前9時、RTを駆ってS氏宅へ向かう。



今回もツーリングの目的は走り。
オレの目的はRTをS氏に見せて驚かすこと。
前日、寒さに備えてグリップカバーとオーバーパンツを購入。
装備万全で走り出す。

モンキーRTだなんて言ったって、所詮エンジンはノーマル50cc。
スプロケを加速重視設定に換えたので、最高速は60km/hほど。
モンキーとさほど変わらないが、トルクはだいぶあるし、60km/hに到達するまでの時間が短い。
この日はとても暖かく、上着を脱ぎたくなるほっだった。
まずは守谷で給油。出発から1時間で守谷を越え、約2時間でS氏宅へ到着。




車を整備していたS氏、RTをチラッと見た第一声「なにこれ」。
うっわ、テンション低っ!!(^^;
もうちょっと笑うかなんかしてもらえるかと思ったのだが・・・。
後で聞いたところ、パっと見ではなんのバイクか分からなかったとのこと。 ガックリ・・・orz

いったんS氏のお宅にあがり、奥さんから暖かいコーヒーなどをいただく。
その後、明確に行き先も決めずに出発。
とりあえず昼飯を食おうと言うことになる。



道中見かけたカレー屋に入るS氏。
プロテクターやヘルメットの脱ぎ着に手間どり、駐車場に置いていかれる・・・。
普段がジェッペルなので、フルフェイスの脱ぎ着に慣れていないのだ。ウン。慣れの問題だ。
この日のためにと用意した肘&膝プロテクターも邪魔すぎる。

カレーを食いながらRTの話を少々。
ヤフオクでいくらで買ったのかとかそんな会話を交わした。
しかしS氏、お気に召さない様子。
そのしょんぼりした顔がオレの優しい心に突き刺さる。
(そうか、S氏にとっては同じ『モンキー』であることが大事だったのか!! それでこんなにいじけてるのか・・・)
やっちゃったなぁ〜(^^;と思いつつ食事。
「RTなんてモンキー乗りの風上にも置けない」とか言われ、しょげるオレ。
いや、しょげてないすけどね。もう買ってしまいましたから。乗るしかありません。アハハ

食後、駐車場でモタモタしていると、駐車場をグルグル回るS氏。
い、いやがらせか?! RTを買ったオレへの嫌がらせなのか?!?!
S氏のモンキーはマフラー交換してあるので80ccくらいのくせに結構な音量。
え〜と、会計してくれた女の子が「うるせ〜な」って顔で睨んでますよ。

その後、以前行った益子の峠に到着。
オレのRTは峠の登りだと4速フルスロットルで40km/hが精一杯。
やはりS氏には追いつけない。
しかしノーマルモンキーの30km/hよりは全然マシ。
そして下り。
ものすんげぇ楽しい。
1本目、2本目、3本目・・・。
普通のモンキーより、全然安定している。
さすがRT!
何がどう良いのか分かってないで乗ってても乗り安いのは分かる。
とりあえずタイヤが良い。ホイールベースが長くて安定している。
ボディもよれないので、けっこう倒し込める。
そしてなにより前輪のディスクブレーキがとても利く!

しかし下りでもS氏には追いつけない。
まだRTに慣れて無いというのもあるけど、怖くてついアクセルを戻してしまう。
しかし、モンキーより安定しているので倒すのが楽しい。
車体が小さいのと、オレの乗り方がおかしいのか、明らかにハンドルグリップより顔が前にある。
グイーーーーーーン・・・うひぃ〜、カーブ楽すぅい〜〜〜〜!!!!
あれ〜、こんなに倒してるのにステップこすらねぇなぁ???
もっと倒せるかぁ〜???
うわ〜、なんか、このまま転けてつっこんだら、ガードレールで首切れそう・・・。(笑
やがて少し慣れてくると、ヘアピンではだいぶ追いつけるようになってきた。
う〜ん、機体が安定していると実力差があっても追いつけるものなのか。

途中、S氏とバイクを交換。
S氏のモンキーで峠を下る。
先行はRTに乗るS氏。
いやぁ、S氏が乗るRTには全く追いつけません。
つぅか、S氏の6Vモンキー、ナニコレ?!
まったくブレーキが利かない。
ブレーキレバーが折れるんじゃないか?!と思うくらい握りこんでやっとホンワリ効く感じ。
途中、「アレ?!?! こっちってクラッチだっけ?!?!」とか思ってしまうくらい効かないのだ。
その上リアタイヤはよれよれ、全体のがたつきも酷い。タイヤもノーマルのブロックタイヤなので、グリップなんて・・・。
コレで今まで走ってたの?!とS氏に尊敬を越えて驚愕を覚えたオレ。
つぅか、コレはコレで楽しくないんじゃないですか?!(^^; あんまり過ぎて。




1本終えて、峠上の駐車場にて一休み。
RTに対するS氏の評価は「普通の小さいバイクだね。ツマラン」。
はいはい、分かりましたよもぅ。


たしかに、RTは普通なんでしょう。
モンキーに比べて面白みが無いというのも分かる。
モンキーは面白い。なんだとは言えないのだが乗っているだけで楽しい。
胃の底をくすぐられるかのようなワクワク感がある。
だから30年もそのままの基本コンセプト・ほぼ変わらないスタイルで今も人気があり売られているんだ。
それにくらべてRTの普通さと言ったら・・・。
いや、オレはこれでも十分楽しいですよ。ウン。
教習車以外にバイクに乗ったことのないオレには十分過ぎるほど十分です。

でも乗ったらわかった。
RTよりモンキーの方が3.5倍くらい楽しい。
RTだってこれから愉しむつもりだけど、人気の結果は、おのずと販売台数および年数で分かり切っている。
そう、RTは不人気車!
でも良いんだ。不人気大好き。不人気と言うだけでオレには魅力的。

峠での走行を終え、北を目指すことに。
茨城は水戸の駅前を通り過ぎ、まだ梅も咲かぬ偕楽園を通り過ぎ、通り横の熱帯魚屋へ。
またメットの脱ぎ着に手間取る。
店内を軽く見て回ると、S氏が気になっている魚が売っていた。
かなり欲しそうな様子。
そして店内を後にし、さらに移動しようとしたとき、また用意に時間がかかったら置いて行かれた・・・。orz

次は金魚&熱帯魚の居るお店。
金魚は良かったのだが、熱帯魚コーナーは暑すぎ。
汗だく。




駐車場で水分補給。
この時点で午後4時。
もう帰ろうと言うことになり、帰路に。
GSへ寄り、給油。人間の方はラジエター液排出。
水戸から筑波へ南下。
途中でカエルブリーダーの大津さんちを襲撃。
バカ話しやらんちゅうの話しで盛り上がり、一息入れてから筑波を目指す。
日が完全に落ち、あたりは青黒い闇。
寒さが本格的になり、刺すほどに厳しくなってくる。

S氏宅、到着。
寒い。猛烈に寒い。
リビングにてコーヒーとハンバーグ(娘さんの夕食を分けていただく。(^^;)をいただき、しかしのんびりしていると眠くなるので、根が生えぬウチにおいとま。




RTを暖機しつつガレージでS氏のバイクを見る。
興が乗ってきたのかバイクを色々見せてくれるS氏。
ビモータ2台を比べると、デザインは明らかにSB6が好み。だが、スーパーモノの細さもたまらん。
そしてなによりあの着座姿勢。ありえない位置にステップが。

その後、りうぢんにまたがらせてもらう。



この異形のバイク「りうぢん」は、ホンダのヴァルキリーをほわいとはうすがカスタムしたバイク。
カッコイイ。
キワモノの中の極み。
ホンダの仲間?ということで、RTと並べて撮影。
RT見えまへんがな。(−"−;



1時間もしゃべり続けて、りうぢんの爆音空ぶかし。
近所迷惑も甚だしい時間を過ごした後、別れを告げ、オレは自宅へと南下。
約1時間半ほどで帰宅。
RTは、タンク上に伏せ、ウルトラマン状態で乗って、最高速は70km/hがやっと
だった。
総走行距離は289km。
ウン、300kmも大したことねぇな、こりゃ。


翌日、全身筋肉痛で動けませんでしたが、ナニカ?



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