次のポイントまで霧の中を進む。
途中、ただ一台だけの対向車とすれ違った。
さらに坂道を下って進むと、寒さは幾分おさまってきた。
峠を下っていくウチに高度が下がったから寒さが薄れたのだとS氏に解説をいただく。
真壁の街が一望できるポイントで撮影。

ホラね、フラッシュ無いとこんなに暗いのよ。
お互いの顔も見えません。

セルフタイマーで記念撮影・・・したまでは良かったが、この後、真っ暗でカメラがドコにあるやら・・・。
買ったばっかりなのに踏みつぶしたら泣くに泣けない。ま、無事に見つかったけど。


まだまだ続く霧深き峠道。
次はパラグライダーの滑走路がある場所で撮影。

明るいときに来たらさぞ見晴らしが良いだろう。
しかし今はただただ闇。そしてこんなに霧が濃い。


走り出すS氏をムービー撮影しながら追い掛けた。

ムービーをアップしようとしたんだけど、ココのサーバ、ファイルの最大サイズが250kbまでと上限が決まっており、アップできない。
残念。

カメラを構えながらの片手運転でビビる私。
情けない。
「あ〜、こえぇ、あ〜、こえぇ!」

途中、良さそうなコーナーで写真を撮ろうとS氏が言い出し、カーブのポイントで私が待ち、S氏を撮影。
とにかく暗くて相手のライトしか見えないため、撮影は困難を極めた。
しかも電池があっという間になくなるし。ヒヤヒヤするっつぅ〜の。

リーンウィズができているS氏。


今度は交代して、S氏が私を撮影。
バイクだけ倒してフォームがまるでなってない私。

教訓6:バイクだけ倒すとカッコ悪い。ダサい。


さて、帰り道、ショートカットしようとして入った近道は、あまりの瓦礫さかげんに走行を断念。

入って10mで引き返す。
こりゃムリだ。パンクしても困るしね。


峠を抜け、街に出た。
二人とも飢えと乾きを訴え、とにかく温かい飲み物が飲みたいと意見の合致を見る。
しかし、真夜中のこの時間、開いている店はほとんど無く、途中でガストを見つけるが、気分じゃない、と却下。
次のコンビニまでガマンすることにした。
走ること数十分、真壁のコンビニで一息入れる。


無性に腹が減った私はおにぎり二個とカップラーメンを食べてしまった。
温かいお茶で暖まるわぁ・・・。

ここで休憩しながら互いのモンキーの話になる。
私のはド・ノマールで、S氏のモンキーはボアアップ車両。しかし、前回のツーレポにも書いた通り調子がイマイチ。
平地の直線では私のモンキーの方がやや最高速で勝る。
5km/hくらいはあるかも、と私が言うと、それだったらかなりすんなり抜けるはずとS氏は言う。
それならば、と、ここから先はずーっとまっすぐ帰るだけだから抜いてみなよと言う話になる。
了解しました。・・・ってことで、出発。

腹が膨れて落ち着いてしまった私、しばらくぼんやりS氏についていくと、S氏が急に何もないところで停止した。
「あぁ、止まったなぁ、どうしたんだろうなぁ・・・」なんて思っていたら、あっけなくオーバーラン。
S氏の3メートル先くらいで私も停止。
振り返ると、S氏は左を指さし「さっきの道を抜けるとココに出て来るんだよ」とのこと。
さっきの道とは、モンキーで下ることが無理だった瓦礫道のことだ。
「そうなんですかぁ・・・」とぼんやり答えると、「急制動がまるでなってないね。後ろで止まらなきゃダメじゃん」とたしなめなられる。
ギャフン。まさにギャフン。
「そんな、急に止まられたって無理ですよ。」
「急に止まるから急制動なんじゃん。何言ってんの? 練習が足らんよ、練習が。ワハハ・・・!」
ダブルギャフン!
どこまでも意地の悪い面倒見の良いS氏なのでした。
教訓7:急に止まるから急制動。命に関わるので練習するように。

高笑いのS氏を追い掛け、再スタート。
明け方前と言うこともあり、二車線の広い道でもあまり車はいない。
なだらかな直線でS氏に追いつき、先ほどのコンビニでの会話通り追い抜いてみようかと思っていたら、急に右折。
「アリ?」と思っていると、そこからはあまり直線も無い道に・・・。
やがてそのまま見覚えのあるS氏宅付近の道に入り、コンビニからだいたい40km、約1時間ほどの走行でS氏宅に帰着した。

モンキーを降りてもとくに「追い抜かす速度差を調べてみよう」と言う点について何も言われなかったので、「忘れたんだな」と判断。
眠かったので、追求せず、私も忘れることにした。
家にあがって休憩していく?と誘われたが、根っこが生えて眠りに落ちてしまいそうなので、間髪入れずに帰ることにした。
午前4時過ぎ、S氏宅を出発。

数時間前に北上した道を今度は逆に南に向かって走る。
東京方面へ行くのか、急いでいるトラックが多くて怖い。
別に競っているわけではないのだが、信号と信号の間で抜かれ、次の信号で追いついてしまう。そして、並んでると臭いからついつい前に出てしまい、向こうのスピードが上がるまで前を走っているとやがて抜かれる、の繰り返し。

そのうち二車線になったので、そこからは楽な気分で走れた。
夜明け近く、守谷のコンビニでチョコエクレアとコーヒーを買ってむさぼり食う。
辺りの景色になじみがあるからか、安心してしまい眠気と疲労感に襲われる。
いかんいかん!
コーヒーを一気にゴキュゴキュ飲んで、気合いも新たに出発。

行きにも渡った新大利根橋で夜が明けた。
橋を渡り始めると辺りが徐々に明るくなり始め、渡っている間に夜が明けたのだ。
しらじらと夜が明けるさまの清々しさ! なんという爽快感。

孤独のランナウェイを大声で叫びながら橋を渡り、のんびりムードの軽トラをパスして先を急ぐ。
その後はお決まりのコースだ。
呼塚で6号線に合流し、柏を抜け南下。馬橋の立体で6号をおり、家についた。

疲れた。
峠の下りで体重を支え続けた腕と肩が重い。
メーターは3106.6kmを指している。
出発時は2912.1kmだったので、逆算すると194.5km走ったことになる。
約200km。思ったより長い旅だった。

しかし、初めて峠というものを走ったのだが、凄く楽しかった。
早く免許を取ってボアアップしたモンキーで走りたい。

家に入ると、ニョウボが朝早くから目覚めて台所に立っていた。
こんな旦那のアホウな所行を許してくれる優しい妻よ・・・と抱きついたらウザがられた。残念。

無事に帰着したことを知らせるとともに、88ccくらいにボアアップし、トルク重視にしたモンキーで行ったら楽しいでしょうね、とS氏にメールする。

本当に楽しかった。出発前の迷いがウソのようだ。
ホンダのライダースジャケット買って良かった。グローブも凄く心地良い。
そしてなにより、デジカメが活躍したのでナニも言うことはない。

あ!
S氏にコーヒーおごるの忘れた!!


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■ルートマップ
 S氏邸〜筑波山のみ(赤線部が峠道)

 マップ製作:S氏


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